・まっくる屋工房について・

木の家具をつくるということ

ぼくらは太古の昔から森の恵みに育まれて生きてきました。
酸素、木の実を始めとする食べ物、水を貯え、 木の葉は落ちて、大地や海を豊かにする栄養分となります。

樹は木となり板になる。 土木や建築の材料、炭や薪などの燃料として。 そして ぼくらがつくる家具の素材として使われる。 それでも伐った場所では新しい芽が芽吹き、 そして、もう一度森は再生する。

森林は自然界の中で唯一 再生可能な資源です。 ぼくらは森の恵みを少し分けてもらい、家具をつくっています。

だけど家具として使えるのは五十年以上も育ってきた木。 なかには百年を超える木もあります。 一つの木を伐り出した場所で 同じように大きく育つには長い年月がかかります。 そのことを心に刻みながら 森からの恵みを大切に使わせていただき、 百年使い続けられる家具を目指します。

壊れにくいもの、壊れても修復可能なもの。 飽きのこないデザイン、心地よさ。 古くなるほど味わいが出る。
そんな家具をつくり、長く大切に使ってもらう。 それがぼくたちにできる、地球に優しく寄り添うことだと思います。

●琉球放送『島人ぬ宝』のTV番組で紹介していただきました。
https://www.spiral-pf.com/rbc/2016/10/09/100年経っても使える家具を!「まっくる屋工房」/

●Our Workshop is introduced in English on the information website OKINAWA CLIP.
http://okinawaclip.com/en/detail/155

メンバー

伊礼 聡

1960年沖縄県那覇市生まれ。
1994年ごろ木工の魅力にハマり弟と一緒に木工の道にすすむ。
工房2階ギャラリーでのんびりとコーヒーを飲みながら本を読むのが至福な時間。 文章を書くことが好き。沖縄の空気、景色、森、おいしい食べ物をこよなく愛するロマンチストな木工家。

伊礼 範雄

1967年沖縄県那覇市生まれ。
沖縄県工芸指導所で木工を学び、1994年兄と二人で「まっくる屋工房」を立ち上げる。
椅子の魅力、沖縄の木の良さを知り、永く使い続けられる家具作りを目指して木工の道を歩んでいる。音楽家の妻と愛犬たちを愛する心優しい木工家。

新垣 伊津子

音楽家。たまに工房に現れ、にわか木工家になる。
時々開催する工房コンサートの企画担当でもある。動物をこよなく愛する自然大好きアーティスト。

Nicori & Neiro

シルバーのトイプードルの女の子がNicori。目がクリクリで可愛さ満点! 人の話をよく理解する賢い美人ちゃん。

レッドのミニチュアプードルはNeiro。つぶらな瞳でとにかく人が大好き! 甘えん坊で天真爛漫な人気者。

元気なときにつくってください

疲れたときや、力が湧き上がらないとき、
思うように物創りが進まないとき、
そんなマイナスの気分のときに思い出す言葉がある。

その人は、シンガポールから沖縄に来て、
沖縄の青年と結婚し、那覇で暮らし始めた華僑の方だった。

シンガポールの家族が家具を作っているということで、
家具に詳しく判断や決断も的確。
素材、デザイン、サイズ、色を決めてから、

あとはプロにお任せします。 でも一つだけお願いがあります。
私の家具を作るときは、納期が遅れてもかまいませんから、
あなたたちが元気なときに作って下さい。

小さいときから物づくりを間近に見ていて、感じるんです。
つくる人の心の在り様が、つくる物に伝わっている。
気持ちがふさいだときつくられた物には、
マイナスのオーラがある気がします。
つくり手の、元気一杯のときに出来上がる物たちは、
それ自体から元気のパワーがもらえる。
だから少しの遅れは気にしません。
私の家具たちをつくるときは、
必ず元気いっぱいのときにお願いします。

心のあり様がつくり出す物に出てくる、
つくっている自分たちも感じることだ。
特に楽しい気持ちでつくった物はいい感じがする。
何故か心が温まる。
何も考えず手だけ動いて生まれてきた作品には、
無心で作られた何ともいえない魅力と力強さがある。
使う人にも力を与える。

毎日一緒に暮らす物たちだからこそ、元気なときに楽しくつくることを目指して、ぼくたちはものづくり三昧な日々を送ります。

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